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すきま日記

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百姓屋敷 じろえむさんを訪ねて 2

稲葉さんが鶏舎の中を案内してくれました。
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自然に囲まれた、光の入る鶏舎の中で鶏たちが元気に歩き回っています。
止まり木もありました。
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写真の中の茶色い鶏がメスで、一回り大きな白い鶏がオスだそうです。
写真の取り方がうまくなくて、鶏たちが見えづらくてすみません。。

以前ブログにも書きましたが、一般的なたまごは窓もなく身動きもほとんどとれないケージ内で飼われている鶏が産んでいます。
生産性をあげる為に人工的な光を使ってケージ内に朝を何度もつくり、一日のサイクルを早くすることで、もう朝がきたの!?と思った鶏がたまごを短時間で沢山産むという仕組みだそう。
改めてびっくりです。
稲葉さんのお話によると、やはりこちらのように自然体で飼われた鶏はストレスが少ないので、鶏がそれぞれ産みたい時にのびのびとたまごが産めるそうです。
鶏舎には常に水道から水が流れていて、鶏が自由に飲める仕組みになっていました。

こちらが産みたてたまご。
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稲葉さんが卵の上にある木の板をパカっと開けて見せてくれたのですが、そこは雌鶏がたまごを産みに来る専用スペースになっていました。

ご存知の方も多いと思いますが、一般的なたまごは雌鶏のみで産む無精卵です。
こちらのように雌鶏と雄鶏を一緒に飼う事で、温めるとひよこが産まれる有精卵ができます。
お話によると、栄養面や味でみると、有精卵と無精卵とではそんなに大差はないとのことでした。
栄養や黄身の色は、鶏が食べている飼料でほぼ決まるそうです。
何故有精卵にこだわっていらっしゃるのか伺うと、2つの理由を教えてくれました。
1つ目は、産んだたまごから元気なひよこが産まれれれば、そのたまごは安全だと自分の目で確かめられること。

2つ目は、初耳だったのですが、風邪の予防ワクチンを作るのにはたまごが使用されているそうです。それも、無精卵ではなく有精卵からしかつくられないそう。
まだ科学的には立証されていないけど、それならば有精卵を食べた方がいいのではないかと思った、と教えていただきました。

その後に飼料を調合するお部屋も見せていただきました。
遺伝子組み換えをしていない穀物やカキ殻など、その時期によって配合を変えながら調合しているそうです。

暑い時期は鶏も水を沢山飲むからたまごも水っぽくなるし、人と同じだよという稲葉さんの言葉に、改めて人も鶏も変わらない同じ生き物なんだなぁと実感しました。
たまごを産むスペースを見せていただいた時、ちょうど雌鶏がたまごを産みに来ていて、稲葉さんがその鶏に「ごめんね」と声をかけてすぐに蓋を閉じたのを見て、大切に同じ生き物として育てているんだという事も伝わってきました。
当たり前のようにたまごを割っていると、それが生き物だという事をつい忘れてしまいがちですが、こうして実際自分の目で見て感じることは、作り手としてとても大事な事だなと思いました。

とっても長くなってしまいましたが、たまごのお話、最後まで読んでいただいてありがとうございます001.gif
by hello-swallow | 2013-08-29 20:15 | 日々のこと